炭・・・多くの方が使ったことがあると思います。
ですが、炭に火をつける(炭を熾す)事が大変だったりした経験も少なくないと思います。
今回のOUTDOOR通信では炭の燃焼方式や取り扱いの注意事項について少し考えてみました。
炭って燃料として使うと料理がお美味しくできたりして
色々便利だと思うんだけど、なかなか火が
つかなくていつも苦労するんだよね。
そうだね。今でこそ着火剤があったりバーナーでそのまま点火したりで少しは楽になったけど、炭の火おこしは少し工夫がいるね。
それにはまず炭の燃焼方式を少しみてみようか。
多くの炭はもともと木材や竹などから作られているよね。
だからといって燃焼が木材と同じように行われているかというと
そうではないんだよ。
木材の場合は「分解燃焼」で、竹などは「表面燃焼」ってことになるんだ。
「分解燃焼」・・・「表面燃焼」ってなんだか難しくなってきた・・・
物が燃えるためには「空気(酸素)」、「着火源(熱)」と「燃えるもの(燃料)」が必要なのは知っているよね。
それは理科で習ったから知っているわ。
逆にそのうちの一つを取り除くと燃焼が続かなくなって
火は消えるんでしょ。
そうそう。燃焼の三要素といって一つでもかけてしまうと燃焼が続かないんだよね。その燃えるものが木材と炭では少し違うんだ。
木材は分解ガスが燃えているから「分解燃焼」
炭は炭そのものの表面が酸化反応(燃焼)しているんだよ。
え?木材は木が燃えてるんじゃないの?
見た目は木材が燃えているように見えるよね。
でも、実際は木から出ているガスが燃えているんだ。
その燃焼方式は今日はおいておいて、炭のことを考えてみよう。
炭って木材が燃えたあとにできるわけだけど、元素記号では
なんだったか覚えてるかな?
ええっとぉ、炭素、炭素、、、、「C」だったかな?
うん。そうだね。燃焼は酸化反応なので、「C(炭素)」と「O(酸素)」がくっつく反応だったよね。これからできるのは一酸化炭素(CO)と二酸化炭素(CO2)だね。
一酸化炭素って時々聞くけど、有害じゃないの?
うん。そうなんだよね。だから炭を使う時には
換気に十分注意しないと危ないんだよ。
こわいこわい。楽しむためには安全には十分注意しないとだね。
そうだね。また炭は燃焼温度は1000度ぐらいになったりすることも
あるのでやけどにも注意しないとね。
なかなかつかないのに着いたら着いたで大変なのね。
でも「強火の遠火」といわれる遠赤外線効果で美味しい料理ができるんだから、それぐらいはね。
そうね。炭で焼いたものは特に美味しく感じるものね。
他にも注意することはあるの?
炭は消す時も十分に気を付けないとね。消えたと思っても着いているときがあるんだ。火消しツボなどで酸素をたって消火する方法が片付けも含めてよいんだけどね。海岸などで炭をそのまま埋める人もいるんだけど、消えていなくてあとから来た人がやけどをするなんてことも少なくないんだよね。
バケツに水を入れておいてそこに炭を入れる方法もあるけど、
大量に入れるのは水が一気に沸騰したりして小さな爆発みたいになるので
注意が必要だよ。できれば一つづついれて、消火したいね。
わかったわ。安全に楽しむためにも必要なことね。
最近は片付けができていなくてキャンプ場で焚き火が
できなくなったりって事も多いので、みんなが気を付けて楽しみたいわね。
そうだね。
一人ひとりの心構えで気持ちの良いアウトドア活動ができるとよいね。
今日はありがとう。
炭っていろんな種類があるみたいだけど、
何が良いかよくわからなくて・・・今度はそんな話を聞いてみたいわ。
うん。わかった。それではまた今度ね。